脂質異常症

原発性脂質異常症・二次性脂質異常症

血液中の脂質が異常増える脂質異常症に関しては、いくつかのタイプがあります。
そのタイプを大きく区分けすると、原発性脂質異常症タイプと二次性脂質異常症タイプに分かれます。
原発性脂質異常症というのは、カンタンにいうと「要因不明の脂質異常症」のようなことです。
ただ、要因が不明と言ってもまったくわかっていないという訳ではなく、特定ができないという意味での不明です。
つまり、候補がありすぎて絞る感じのことが難しいという状態と考えてよいでしょう。
原発性脂質異常症の要因の多くが、食事をはじめとしたライフスタイルにあるといわれています。
日頃の食事が偏っていたり、時間帯が狂っていたり、あるいは睡眠が足りなかったり、エクササイズ不足だったりと、メタボの要因と言われるようなライフスタイルは、大抵原発性脂質異常症の要因にもなり得ます。
これらの要因は複合的な感じの場合が殆どのため特定が難しく、そのために「原発性」といわれています。
要因がいくらかはっきりしている一方、加療が難しい種類の疾病ではあります。
というのも、加療の殆どは患者の意思によって決まるからです。
ライフスタイルの回復が行われなければ、どんなに指導が適切でも脂質異常症が治るというようなことはありません。
危機感がなれば、ライフスタイルを変えるというようなことは難しいんです。
そういう意味では、医者泣かせの疾病と言えると思います。
一方、ライフスタイルとは関係性がない「家族性高コレステリン血症」という原発性脂質異常症もあります。
このケースの要因は「遺伝」とされていますが、こちらも詳しい要因はわかっていません。
原発性脂質異常症の要因が、患者の食事や日常生活にある感じのことが大半だというのに対し、二次性脂質異常症は、薬の副作用や他の疾病が要因となっている疾病です。
二次的な疾病であることから、二次性脂質異常症という感じの名称になったようです。
そして、続発性脂質異常症と言われるような場合もあります。
二次性脂質異常症は、比較的加療はしやすいとされています。
薬が要因ならば、その薬を変えるだけで確実に回復されますし、別の疾病が要因のケースは、その疾病の加療が行われれば必然的に二次性の疾病も治る感じのためです。
ただし、すべてがカンタンに治せるというようなものでもありません。
その疾病が重いようなもので、それによって二次性脂質異常症が現れているケース、その疾病がなかなか治らないようなことを通して二次性脂質異常症も継続して発症し継続するからです。
同じように薬についても、他に替えがないケースは脂質異常症といくらか付き合いながら、実際生活しなければならないでしょう。
そういう意味では、本人にとっては原発性脂質異常症より、こちらが特に苦痛という場合も十分あり得ます。
食事の回復等だけでは完治できないので、自分の意思とは無関係性の部分で苦しむというようなことになるんです。
二次性脂質異常症の要因となる蓋然性のある主な疾病は、腎臓病、糖尿病、肝臓病、甲状腺機能低下症といったところです。
糖尿病については、元々さまざまな疾病を生じさせる疾病なので印象もしやすいでしょう。
肝臓病や腎臓病のケースも、血液中の脂肪や血液自体に問題をきたす疾病なので必然と言えます。
甲状腺機能低下症は、ホルモンの分泌量が問題となることから、これもやっぱり脂質異常症と密接な関係性があります。
薬については、避妊薬、利尿薬、ステロイドホルモン剤等が要因となります。

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